レトロPCエミュレーターのページ
このページでは、私が所有する(あるいはしていた)以下のレトロPC実機のエミュレーター移行について、長々と書いていく予定です。
・Fujitsu FM77AV2 / AV40
・Sharp X68000 AceHD
・NEC PC9821Ceほか
・Fujitsu FM-TOWNSⅡ Fresh
現在所持しているのは、富士通FM系がFM-New7,FM77AV2,FM77AV40、シャープx68kがAceHD、PC98がCeをはじめ何台か、以上。
あとは68kMacなんかもありますが、面倒なので割愛。カセットテープ運用のFM-New7も、Basic以外使っていないのでエミュ化の
予定はありません。Townsは以前所有していた時にエミュ環境を作ったので、やり方は書いておきます。
【FM77AV系のエミュ運用】
FM77の良いところは、何といってもフロッピーが3.5インチであることでしょうか。「保守」やエミュ化のしやすさから言えば、
3.5インチフロッピー搭載機はかなり楽です。
まず、FDのイメージ化を行う際、前提として「USB接続でないFDDを搭載したPC」が必要です。
一応なぜUSBのFDDではダメなのかというと……
FM77で使われている2D形式という古いメディアフォーマットはWindowsのOS/ドライブともに非対応なので、普通の方法では読めません。
そこで、ドライブのFDC(コントローラ)を直接叩く必要があるのですが、USBのようないわゆるシリアル接続ではこれができません。
なので、一昔前までのPCでFDDを内蔵するときに使われていたパラレル接続のFDDを持った環境が必要なわけです。
ちなみに、ノートPCでも条件を満たしているものなら大丈夫だったりします。
この前提環境を満たしたうえで、DOSあるいはWindowsが正常に動くことが条件になります。なお、Windowsのバージョンによって
使えるイメージ化ツールが異なってきますので注意。
MS-DOS/Win3.1/95/98/98SE/Me………「Ditt」というツールが使いやすいです。(基本的にこのページの説明はDitt使用)
WinNT/2k/XP/Vista/7(含64bit)………「Samdisk」というツール他が使えます。Dittは使えません。
Win8/8.1/10(含64bit)…………………推奨しません(OSのフロッピー対応状況が悪すぎるので保守用には向きません)
Windows10でも一応動かないことはないような話を聞きますが、個人的にはお勧めできません。フロッピー絡みのコマンドが縮小された
ので、2HD1.44MBフォーマット以外の運用に難があります。
ちなみに、筆者のFD吸出し環境はThinkPad380ED+Win98SEで、使用ツールはDittです。
・Dittでイメージ化
Dittの実行は、DOSあるいはDOS窓から「ditt [r/w] [drive:] [filename]」です。
例えば、Aドライブに入れたフロッピーを「disk01.d88」というファイルにしたい場合、
「ditt r a: disk01.d88」
とします。なお、読み出すフロッピーには必ずライトプロテクトを掛けてください。
ツールの特性上、OS標準ではできないことを無理やり実行していますし、若干バグもあるのでデータ損失があり得ます。
XM7等のFM77エミュレーターの標準イメージフォーマットは[.d77]ですが、[.d88]と同じものですし、特に書き戻しの際に一部のイメージが
[.d77]のままではエラーを吐く場合があるので、ここでは[.d88]形式で表記します。なおXM7上からは拡張子が[.d88]のままでも実行可能です。
当たり前の話ですが、読み出しが済むまでフロッピーは取り出さないでください。万一何らかの原因で暴走することがあれば、実行停止の
[ctrl+C]をおためしあれ。
>2020.01.29最終更新< 今後どんどん追記していきます。
