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レトロPC 情報補完ページ<<未完>>

レトロPCやエミュレータ関係のページを作ってみました

他サイト等一切参照せずに個人でまとめている為、情報に誤りがありましたらご指摘いただけますと幸いです。

 

※リンクは自由ですが、ご一報いただけると喜びます。他サークルさんや同業の個人さんとの相互リンクも受付中です。

※写真やイラストはすべて私(RiOS)が撮影/制作したものです。無許可での転載はおやめください。

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内容的にはあくまで”覚え書き”レベルですが、一部には現在ほぼネット上から失われてしまったものもありますので、是非役立てていただければと。

このページでは、主に下記の機種とそのエミュレーターについて扱います。

・NEC PC8001/PC8801

・NEC PC9801/PC9821

・Fujitsu FM7/FM-New7

・Fujitsu FM77/FM77AV

・Fujitsu FM-Towns/FM-TownsⅡ

・SHARP X68000

​・Apple 68kMAC

・MSX/MSX2各機種

■ 目次 ■

・X68000関係の覚書

・レトロPC実機の保守方法(メンテナンス関係まとめ)

・メディアの保守方法(カビたFDの復活方法など)

・基盤部品の交換など高度な修理(上級者向け)

・各種ケーブルの自作方法(現行品のモニターに映す方法なども紹介)

・PC98のエミュレータは結局どれがいいのか?

・FM音源のチップチューン

・MML(Music Macro Language)って何?

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・X68000関係の覚書

【概要】

SHARPが1987年に「パーソナルワークステーション」と銘打って発売したコンピュータ。

競合するいわゆる”ホビーパソコン”にFM77やPC98等が当時存在したが、特に映像処理系において

x68000は圧倒的ともいえる性能を見せた。

グラディウスをはじめ、アーケード版ゲームの移植が積極的に行われた機種で、

現在においてもマニア人気の高いマシンである。

【電源が弱い?】

結論から言えば、x68000の電源が特別貧弱ということではない。

使用されている部品が問題で(といっても設計上の耐用年数を余裕で越えているので、

文句を垂れるのは筋違いだろう)、今電源が入る状態であっても確実に故障する。

現在、完全に部品がオリジナルの状態で動作する個体は殆ど存在しないといっても過言ではない。

x68000の弱点として、コンデンサにいわゆる四級塩コンデンサが使われており、使用の多少にかかわらず

このまま放置したり通電を続けると液漏れをおこし、基板が侵されて修理不能になる。

これは一部のPC88用電源や初期のPC98にも同じことが言えるが、同様の部品を採用している80年代~90年代

初頭の機材に関しては、保守の観点から速やかに部品交換を行うべきだ。

【保守について】

以下の症状が現れた場合、早急に対処すること。時間を置くと再起不能になりかねない。

・通電時、待機の赤ランプが点灯するが、電源ボタンを押しても本体が起動しない

→原因は、5Vの待機電源は出ているもののスイッチング電源基板に不良があり動作時の12V電源が出ないため。

→15Vツェナーダイオード(定電圧ダイオード)が飛んでいる可能性が高い。

 原因の多くがコンデンサの容量抜けによる異常電圧なので、電源まわりのコンデンサは全数交換が必要。

→まれに、フォトカプラやトランジスタが死んでいる場合がある。ダイオードとコンデンサの交換で

 直らない場合はこちらも交換する。なお、同じ部品(シャープ製)はディスコンなので手に入らない。東芝の

 互換性のあるものを探す。(そのうち検証済みの現行型番載せておきます)

→最近は、ATX電源(普通のDOS/Vパソコン用の汎用電源)で駆動する改造やACアダプター化など、

 様々な手法がとれるので、今後の保守性や電気系の知識に不安がある方は基板修理以外の方法も検討するとよい。

・そもそも通電しない(プラグをさしてスイッチONしても赤ランプがつかない)

→電源が完全死亡してます。(動作電源の12Vだけでなく待機の5Vも出てない)

→重症の類なので、基板状態によっては修理不能かも。一応上の通り部品交換を試す。

 ヒューズが飛んでいるようであれば、修理後実装する前にマザー側にショートがないか調べたほうが安全。

・電源は入るが画面が出力されない

→基板のコネクタ類をすべて外して付け直す。

→これでダメなら、チップが逝っている可能性もある。

・FDを読まない

→ヘッドの汚れやカビが原因のことが多い。FDクリーナーをかけるか、分解して無水アルコールでヘッド清掃

(分解清掃は難易度高いです。ヘッドが少し曲がるだけで読めなくなるので、自信のない方にはお勧めしません)

→上の処置で直らなければFDC(フロッピーディスクコントローラ)まわりのコンデンサ抜けや機器故障の可能性あり。

【メモリ関連】

・2MB必須のゲームをプレイしたくてメモリ増設したのに、なぜかメモリ不足といわれる……

→x68000では、メモリ構成を変更した際に別途設定をSRAMに保存する必要があります。

→Human68kに入っている[switch.x]を実行して設定します。Human68kは無償公開されていますので、ディスクを作れる

 環境があれば特に何かを買い足す必要はないです。xfloppyやDitt等のツールを使ってイメージをFDに書き戻してください。

→Human68k未所持でディスクを書き戻せる環境もない場合、オークションやストアで購入する必要があります。

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・レトロPC実機の保守方法(保管とメンテナンス関係まとめ)

まずは保管/運用について。この項目を守っていないと、故障を早めたり状態が著しく悪化することになるので注意されたし。

基本的には、「ジャガイモ」だと思って扱うべし。(なんのこっちゃ)

どういうことか。下に説明していきたい。

まず、日光に当ててはいけない。特に、PC88や98の前面の白いプラスチックは、日にあてるとすぐに黄ばんでしまう。

日焼けの黄ばみは通常の汚れとは違い、残念ながら表面を削ったり薬品処理などをしない限り落ちることはない。

(しかも、薬品処理をすると機種表記などが消えたり薄くなったりする)

毎度毎度箱に戻すような使い方などしていない場合がほとんどだろうが、せめて直射日光は避けるべきだ。

次に、高温多湿を避ける。高温多湿は、基板上の部品やドライブの劣化を早める。

特に、FDD(フロッピーディスクドライブ)の駆動にゴムベルトを使用しているものは高温下におくとベルトが切れたり溶けたりする。

湿度が高いとサビが生じて故障の原因になるほか、FDDのヘッドやメディアがカビてしまう。

FDにカビが生えると、たとえ薄いカビであってもデータが読めなくなる。保管には要注意だ。

結露を避ける。当然だが、精密機械である以上は水滴がつくような使い方は避けなければならない。

まさか冷蔵庫に入れるような暴挙はしないと思うが、筐体が熱くなったからと言って保冷剤で冷やすようなことはしないでほしい。

(Pentium時代のPC98Noteなど一部機種は排熱がうまくいかないので、長時間駆動は避けたほうがいい)

衝撃を与えない。これまた当然か。当時のHDDは現在のような流体軸受けドライブなどではないし、FDDも衝撃には弱い。

ヘッドの位置がずれるだけで、特に2HDドライブはすぐに読めなくなるので注意。

このほか、ホコリの多い場所や喫煙環境は避けたほうが良い。喫煙環境下で使われた中古機材をメンテナンスしたことがあるが、基板の色が変わるレベルでべったりとヤニに侵されていた。排熱不良や接触不良の原因にもなるので、できるだけクリーンな環境で使用すべきだ。

次に、メンテナンス方法。(基板修理は別項で扱う。ここではあくまでメンテナンスにとどめる)

 

機種によって違うが、基本的には次の要領で行う。(詳しい方法は各機種ごとのコーナーを参照のこと)

なお、作業時には静電気をさけるため、なるべくゴム手袋や白手を使用すること。ない場合や細かい作業のため手袋が邪魔になる場合には静電気除去パッドや、ない場合は金属の板などに触れてから作業し、フリースなどの化学繊維の衣類は着用しない。

静電気によってROMデータなどの取り換えのきかないデータが破壊される場合があるので十分注意すること。

0.まず、準備として電源を抜いておく。

1.ガワの取り外し(筐体外側のネジやツメを外して開封)

2.ドライブの取り外し・清掃

3.基板上のバッテリー(日付保護用電池)、メモリ、その他拡張部品を外す

4.基板の清掃(ブロワーで吹く/とりきれなかったゴミを刷毛でさらう)

5.適宜接点活性などを施し、元通り組み上げる。

基板にペンチ等の硬いものを落とすと、部品を壊したりプリントパターンを破断してしまうので注意。

電子機器の分解やメンテナンスをしたことがない場合は無理をしないこと。メンテナンスのつもりが破壊してしまっては元も子もない。

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・メディアの保守方法(カビたFDの復活方法など)

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・基盤部品の交換など高度な修理(上級者向け)

FM-New7の修理を画像付きで紹介していく。他の機材の情報も随時アップしていく予定だ。

・ことのあらまし

ある日、秋葉原の「BEEP」という、レトロPCファンには有名なショップに行った時の事。

画面の映らないFM-New7ジャンク品が税込3000円で売られていたので買ってきて修理することにした。

FM-7/FM-New7はヤフオク等で運が良ければジャンク4000円ほどで入手できることがあるが、送料がかかるので結局は5000円超えとなる。そう考えると、画面以外は動いているという品を送料かからず3000円で入手できるのはかなり美味しい話なのではないか、と即決に至ったわけだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一見きれいに見えるが、持って帰ってきた当初は汚れが酷く、自室に入れる前に清掃したためだ。

内部には相当なホコリが溜まっていたので、基板清掃から入る。

清掃が済んだところで一度組み上げ、ケーブルを自作して画面に繋いでみた。(自作は簡単で、白黒DIN5の2,3番ピンをコンポジットピンに接続するだけ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映った。映ってしまった……。(注:これでは修理談にならないので、下にコンデンサ交換を載せてある)

ちなみに、画像に無数の点があるのはおそらく画像系のチップが死にかけているからではないだろうか。

一応、BASICで簡単な描画処理を実行してみたが、今度は黒くドット抜けしたようになってしまった。

これに関しては残念ながら修理の目途が立たなかった。

※部品を外しての詳しいチェックはしなかったため根本原因は断定できていません。もし私の見当(チップ不良)が外れていて、代替可能な部品の交換で修理できる等ご存知の方がいらっしゃれば情報提供をお願いしたいと思います。(当サイトの連絡欄などをご利用ください)

しかし、画面はこのまま割り切るとしても、一つ問題があった。

コンデンサが吹いていた”のだ。

コンデンサとは、詳しくはWikiやら電気屋のHPを見てほしいのだが、電源平滑や一時蓄電などに使われる電子部品で、これが入っていない精密機械はほぼ存在しないといってもよいほどありふれている部品だ。

しかし、このコンデンサ。実は寿命が短く、中古PCの基板故障/不具合事例の相当数を占める厄介な部品でもある。

電解コンデンサの耐用年数は大体5年ほどと言われており、20~30年も経ったPCのコンデンサなど吹いて当然である。

コンデンサが故障したり、容量が抜けたりすると、電源電圧が不安定になってフリーズが頻発したり、挙動がおかしくなったりする。

コンデンサが吹いているかどうかは、見た目や匂いで判断できる。

少々漏れていると、コンデンサの足(リード線)に緑青(銅などがサビて緑の粉をふく)が浮く。大規模に漏れると周りの部品やハンダが緑や黒に変色し金属光沢がなくなるほか、漏れた電解液によって鼻をつく匂いがする。

コンデンサが吹いた場合、漏れた電解液が基板や周りの部品を侵さないうちに基板洗浄を施し、部品を交換する必要がある。

そのままにすると数年と立たずに故障する。

コンデンサの噴出を見つけたら、まずは無水アルコールをつけた綿棒で部品周りを掃除、部品を外して基板洗浄剤で流し、代替部品に交換する。

コンデンサ交換

FM-New7で使用されているコンデンサは”チューブラ型”という横置きのもの。

海外ではわりと主流だったようだが、日本ではあまり一般的ではなく、現在ではなかなか入手できない。

部品代も通常のコンデンサが一つ10円で手に入るところ、高いものでは200円近くになってしまって話にならないのでチューブラ型はあきらめた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

通常のものであっても、足の長い+極側を180度折り曲げて使用すれば問題ない。

※リード線の付け根に力をかけると部品寿命を縮めてしまうので注意! 曲げる場合はゆとりを持たせること!

もともとのコンデンサの足は、基板上にリード線を残し本体近くで切断。

技術のある方はまるごと抜き取っても構わないが、ヘタクソが行うとパターンを破断したり、周りの部品を焼いてしまうので注意。パターン破断は修理がかなり厳しいので、壊さない自信のある方向けです。

切ったリード線に接触させる形で新たなコンデンサを置き(バイポーラコンデンサでない場合は極性注意!)、空中ハンダする。

ある程度の慣れは必要だが、おそらく抜き取りよりは楽でリスクも少ないのではなかろうか。

それに、再度コンデンサを交換する際の手間も大幅に減らせる。

ただし、ハンダが少なすぎると部品が脱落する恐れがあるほか、イモハンダ(ハンダを溶かしすぎてハンダ玉ができてしまう)になると他の部品と接触して短絡したり、余ったリード線を切る際に邪魔になるので、適量になるように調節する。

ハンダがおわったら、余ったリード線をニッパーで切り取っておく。

基板上に破片が飛び散った場合は、その都度きちんと回収して捨てること。

もし残ったまま電源を入れると、ショートして故障する。

コンデンサが一通り交換できたら、極性などを再度チェックする。念には念を。壊したら替えが無い。

極性ミスや短絡(本来離れているべきリード線同士の接触)がないことを確認して仮組する。

電源ON

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

表示されることを確認して、きちんと組み上げて完了。

あわよくば画面の不具合が解消されるかと思ったが、残念ながらそんなことはなかった。

​しかし、ゲーム動作が不安定だったのはいくぶんか解消されたので修理成功ということにしよう。

※余談:ディスプレイをNational製のマイクロテレビに変えてみました。信号はRGB8ピンの出力をTA-224 RFコンバーターを通して入力。

画面は小さいですが、ブラウン管とあってBrightnessやらContrastやらがいじれるので、画面全体に広がっていた満天の星空(自虐)が少しはマシに

なりました。

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・各種ケーブルの自作方法(現行品のモニターに映す方法など)

 

グリーンCRTを接続するためのDIN5ピンからコンポジット(テレビの黄色い線)に変換するコード

 

FM7とFM-New7用に書いておきます。PC8001,MSX等で使えるかどうかは試していません。 ※PC80系のピンアサインわかる方、教えてください

■必要なもの

1.DIN5ピン オス端子(マルツパーツ、千石電商などのパーツショップに売っています)

2.コンポジットケーブル(黄色一本でOK。ハードオフ等の中古/ジャンク屋で108円あれば手に入ります)

今回は、出来合いのコンポジットケーブルの片方を切り落として、DIN5に接続する方法をとります。

慣れている方はコンポジットのほうもピンだけ購入し、二芯ケーブルとあわせて完全自作するのもいいと思いますが、

出来合いのコンポジットはハードオフ等で108円ですから、こちらのほうが安上がりかつ簡単かと思います。

コンポジットケーブルの片方を切り落とします。

基本的には内部に2芯あり、片方がむき出し(GND)、もう片方が被膜ありの導線(混合信号線)だとおもいますが、わからない場合はテスターで測りましょう。外側のピンと導通している線がGND、内側の長いピンと導通している線が信号線です。

GNDをDIN5の2番ピンに、信号線を3番ピンにはんだ付けします。

 

 

 

 

 

 

PC本体を背面から見る方向でのピン配置(つまり、ピンのはんだ付け面そのままってわけですね)。

小さくてはんだ付けしにくいという方は、5番ピンをペンチで抜くこともできますよ。

____というのも、最近はDINピンの需要が減ったので、基本的にDIN3ピンにしても8ピンにしても共通仕様に

っているんです。ピン受けの部分をよくみると、無駄に多く穴があいているのは、これひとつで(差し込むピン数を変えるだけで)

対応しているからなんですね。(自作用ピンは以前からこの形式が多かったが、最近は”これしかない”です。まぁコスパ的にはねぇ……)

なので、5番ピンを抜いたところで特に支障はないですし、むしろ作業はしやすいのでは。

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・PC98のエミュレータは結局どれがいいのか?

結論から言えば、どれも一長一短で「○○が一番」ということはありません。

例えば、フォント関連はNekoProjectが強いです(ゲーム内での文字表示ずれや不具合が少ない)し、FM音源の再現度はT98Nextが高い

ように思います。エミュ自体の軽さや安定性、ゲームの対応状況を考えるとAnex86は外せません。(実機ROM不使用の場合)

実機ROMを用意できる環境をお持ちであれば選択肢がもう少し広がりますが、結局すべての動作が保証された環境ではないので、

「これさえあればOK!」ということではありません。エミュレーター運用を行う場合、大抵は用途に合わせていくつかのエミュ環境を

用意しておくべきです。

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・FM音源のチップチューン

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・MML(Music Macro Language)って何?

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